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犬も歩けば穴に落ちる
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ここのところずっとオフだった。オフ。いかんねオフ。
緊張感のない生活というか、だらだらと自分の中のガーナチョコのようなねっとりとした渦に身を任せている感じ。外界と自己の感覚がどんどん希薄になっていく。尿意を覚えてトイレに行って、おしっこしながら、ああ、いま、放尿しているわたしは、トイレじゃなくて、尿でもないなとか、そういうことで、やっと自己を確認する。
どんどん逸脱していく感じがする。みんなが曲がるはずのコーナーを曲がりきれずに大きな楕円を描きながら振り出していく。そろそろ帰んなきゃなぁ。オンじゃオン。スイッチをオンに切り替えて、社会との接続を再開しなければ。
手始めに時計を買ってきた。丸くて赤い輸入雑貨の目覚まし時計。机の上において、いつでも見れるようにしておく。そうすれば、わたしだけの空間に、私以外の、断固とした、社会の、時間軸がはいってくる。…はずだ。
元気がないと勘違いした母親に、全身脱毛したら?といわれる。曰く、外見が変わると自分に自信ができるからということで。それに、しばらく人前で脱ぐ予定もないしなー、とかえす。あ、これか、これが駄目なのかと、言ってから思う。男だけじゃなくて異性だけじゃなくて、人一般、他者から見張られていると言う感覚。これが、自分の形を認識、形成するのだ。オンというのはそうやって、社会と言うクリップボードの上に、”自己”という駒をのせることだ。オフ、オフのとき私は”自己”という形態をとっていない。拡散してしまっている。収縮せねば。収縮。そうやって自己の密度をあげるのだ。硬くつよくなくてはフィールドに立つこともできない。
力が弱って、人間のかたちをとっていられなくなって苦悩する妖怪のはなしをむかし読んだ気がする。わたしはヒト属ヒト科の生まれながらの人類だけど、人間やってるのは楽じゃない。
2009.11.20 | Comments(0) | Trackback() | 未選択
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