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犬も歩けば穴に落ちる
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今日、梅田を歩いていたら阿修羅にあった。会ったというよりはすれ違ったというほうがただしく、阿修羅はジャンカラの制服を着て不機嫌そうに前髪をいじっていた。びっくりしてじっと見つめてしまったが、阿修羅は気づかぬふうで眉根をよせたまま行ってしまった。まったくもって阿修羅であった。
東京にでたおりに、時間があいたので渋谷の109というところに行ってみた。エスカレーターで上の階に上がるたびに、右回りに一周し、またエスカレーターにのる。いきのいい若者たちが若さを発散させるエネルギー巨塔みたいなものを想像していたのだが、109のひとびとはバビロン捕囚のユダヤ人のように疲れて不機嫌そうに見えた。かれらの口元は抵抗を示すかのようにへの字にむすばれているか、あるいはなまずのように茫漠と開かれているかのどちらかだ。顔の中ほどの丸い穴は、老人ホームのばあさんがベットの上でぽかんあけた口と同じように薄暗らかった。若いというのは、思っていた以上に重たいことなのかもしれない。
喫茶店でだらだらとマンガを読んでいたら、となりに一組のじいさんが来て喧々諤々の議論をはじめた。「谷垣さん、谷垣さん」といかにも親しげにいっているから、会社のひとのことかと思えば、自民党総裁の「谷垣さん」だったらしい。彼らはまるで自らが国家をうごかしているかのように、与党の人事を責め、国土交通省をこき下ろし、厚生労働省の年金問題を擁護していた。おたくの「庵野さん」や「押井さん」といっしょだなと思った。こんな政治の語られ方があったのかと、いたく感動した。
彼らは近頃のわかものがなっとらんとたいそうご立腹であったが、たぶん自分たちが若い頃には年寄りは時代遅れで頭が固くてたちが悪いと思っていたことだろうと思う。
2009.11.01 | Comments(0) | Trackback() | 未選択
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