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2025.04.21 |

このごろとってもチャールストン

吉野朔美大先生の『栗林かなえの犯罪』のなかに、こんなセリフがある。
「女は自分のことを追いかけそうもない男が好きなのさ
 男も自分のことを追いそうもない女が好きなんだ」
 大人数の飲み会に出てみたら、うっかり、二人の女が一人の男をとりあう場面にいきあってしまった。
 両方とも、男の気を引こうと必死で、相手を蹴散らそうと必死である。
 自分のほうが男と親しいことを暗に示そうとして張り合い、男の気をすこしでもひこうとして痛々しいほど媚びをうる。ふつうならそんなこと絶対言わないであろうやさしげな女の子が、はやるあまりにひどくえげつない言葉を口にするのを見ていると、恋ってむごいなぁと思う。
 「恋をするって、もっと楽しいものだと思っていた。こんなに自分が醜くなって、こんなに自分が嫌いになるなんて思ってなかった」
 と、いうセリフをどこで読んだかは忘れたが、そんな女の子の姿を見かけるたびに、ああ本当にそのとおりなんだなと思う。ちょっと抱きしめたいぐらい、その切実なすがたが愛おしい。
 けれど、そこまでして想われた男が秋波を送っていたのは、男にさほど興味のなさそうな、第三の女にであった。
 なんだかとってもやりきれないが、世の中というのはえてしてそんなものだ。

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2009.12.14 | Comments(0) | Trackback() | 未選択

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