[PR]
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
犬も歩けば穴に落ちる
| 11 | 2025/12 | 01 |
| S | M | T | W | T | F | S |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | |
| 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | 13 |
| 14 | 15 | 16 | 17 | 18 | 19 | 20 |
| 21 | 22 | 23 | 24 | 25 | 26 | 27 |
| 28 | 29 | 30 | 31 |
吉野朔美大先生の『栗林かなえの犯罪』のなかに、こんなセリフがある。
「女は自分のことを追いかけそうもない男が好きなのさ
男も自分のことを追いそうもない女が好きなんだ」
大人数の飲み会に出てみたら、うっかり、二人の女が一人の男をとりあう場面にいきあってしまった。
両方とも、男の気を引こうと必死で、相手を蹴散らそうと必死である。
自分のほうが男と親しいことを暗に示そうとして張り合い、男の気をすこしでもひこうとして痛々しいほど媚びをうる。ふつうならそんなこと絶対言わないであろうやさしげな女の子が、はやるあまりにひどくえげつない言葉を口にするのを見ていると、恋ってむごいなぁと思う。
「恋をするって、もっと楽しいものだと思っていた。こんなに自分が醜くなって、こんなに自分が嫌いになるなんて思ってなかった」
と、いうセリフをどこで読んだかは忘れたが、そんな女の子の姿を見かけるたびに、ああ本当にそのとおりなんだなと思う。ちょっと抱きしめたいぐらい、その切実なすがたが愛おしい。
けれど、そこまでして想われた男が秋波を送っていたのは、男にさほど興味のなさそうな、第三の女にであった。
なんだかとってもやりきれないが、世の中というのはえてしてそんなものだ。
2009.12.14 | Comments(0) | Trackback() | 未選択
忍者ブログ [PR]