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犬も歩けば穴に落ちる
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人間などというやつは、自分でいくところまでいかないと
なにもわからない生き物なのだな。
だからまぁ、先人のありがたい教えなどあったところで
人間はおんなじことばっかりしてるのだ。
ひとは根っこのところ、自分自身の経験でしか学ばない。
なので自分のことばがくるくると空転し、
どこにも根をおろすことなく消えたとしても、それはあたりまえのことだ。
あるひとの言葉というのは、そのひとのものでしかなくて、
だれかをどうこうさせるべきものではないのだ。
ただときに、なにかがなんともいえずかみ合った瞬間、
だれかにその言葉が届くのだ。
ひとり、出ては消え出ては消えするたくさんの泡を、
あさってのほうを向きながら、ただ吐きつづけていればいいのだ。
悶絶する蟹のように。
2008.06.24 | Comments(0) | Trackback() | 日記
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